鶏肉学習会を開催(9/12:名古屋東エリア)

9月12日(火) 名古屋東エリアでは、㈱秋川牧園の佐藤 尚志さんをお招きして、鶏肉学習会を開催しました。

参加者数:組合員31名 未加入者2名(内1名当日加入)

 始めに、生活クラブでの鶏肉の取組みに至るまでの歩みをお話しして頂きました。「口から入る食べものは安心安全でなければならない」、という信念のもと、肉専用の鶏を追求する必要を感じられたそうです。折しも、1968年にカネミPCB事件が起こり、公害によって及ぼされる人体への悪影響が社会問題になっていました。1988年には神奈川単協と鶏肉の取組みに関わる交渉を64回も重ね、ようやくデポーにて取組みが始まりました。1996年の国産鶏種「はりま」の実験取組みに続き、2004年に班での取組みが開始されました。

 国内での鶏肉自給率は38%、そのうちブラジル産70%、タイ産30%、これらは生の精肉での輸入で、中国産は加工品としての輸入が多いそうです。ブロイラーと呼ばれる一般の肉用鶏は、第二次世界大戦で大量の食糧生産のために作られました。昼夜関係なく電球が照らされた畳2畳ほどの場所にぎゅうぎゅう詰めで飼われ、肉骨粉の混ざったえさを与えられます。また卵を産ませるため、病気の有無に関わらず、抗生物質を投与されます。

 一方「はりま」は解放鶏舎で55日以上かけて飼育されます。基本的に無投薬で、坪あたり5~7月は35羽、他の時期は40羽以下での薄飼いです。エサの原料も非遺伝子組み換えの穀物と飼料用米で、変なにおいも無いのに対して、一般のものは嫌なにおいがしました。国産鶏種「はりま」は曾祖父の代から、国内で種が確保されていて、例えば鶏インフルエンザの発生により、原種の輸入がストップしても生産に支障が出ないそうです。また国内で品種改良しているので、私たち消費者の要望にあう改良ができるとのこと。

 後半には鶏一羽の解体を、参加者の目の前で実際にやっていただき部位について説明して頂きました。モモ肉、胸肉の消費に偏りがちなので、砂肝やレバーなどももっと利用してほしいそうです。そのような部位の利用につながるレシピとして、「肝の生姜煮」「砂肝のガーリック炒め」を紹介しました。試食した参加者は、「臭みがなく食べやすい」「もも、むね肉以外の部位も、もっと利用したい」と話していました。

 この「はりま」を今後も継続的に、かつ一羽をバランスよく消費していくことで、市場相場に左右されずに国産鶏種の維持や育種の改良ができ、新規品の開発にもつながります。私たち組合員が、貴重な鶏種の維持を意識しつつ鶏肉本来のおいしさを味わい、「丹精國鶏」というブランドを広めていくことの大切さを改めて感じた学習会でした。

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