プレスリリース

【2018年7月25日(水)】掲載

田んぼ電気プロジェクト

水田のあぜで太陽光発電 その電力を生協に販売 

豊川の企業 売電で地域農業支える

 

減農薬米などを生産する有限会社「こだわり農場鈴木」(豊川市萩町)が、水田のあぜに設置した太陽光発電設備による電力を、生活クラブ生協(連合会本部 東京都)の関連会社「生活クラブエナジー」に販売する事業を始めた。

鈴木晋示社長(50)は、2011年の福島第一原発事故の際、生産した麦から微量の放射能が検出されたのをきっかけに「原発に頼らない電気で農業がしたい」との思いに。2013年に、傾斜がある地形のため広く取る必要があった(300坪の水田の)“あぜ”に新幹線で使われていた枕木(コンクリート)を埋め支柱を立てて太陽光パネルを設置。その結果、稲作と発電を同時に行えるようになり、晴れた日はソーラーパネル1基から50キロワットの発電が可能に。現在、出力計400キロワット、九十世帯分ほどを賄える規模になった。

これまでは大手の電力会社に売電してきたが、米の供給で25年以上の提携関係にある生活クラブ生協が、再生可能エネルギーを主体とした電力を買い取って生協組合員宅へ販売する「生活クラブエナジー」を立ち上げたのを機に売電先に選んだ。また鈴木農場では、売電するだけでなく農場の事業用としての電気を「生活クラブエナジー」から購入しており、売買電することで提携が深まっている。

同社はこれから、志を同じくする地域の他の米生産者にも参加を呼びかけ、地域全体で大規模太陽光発電所(メガソーラー)に匹敵する千キロワット以上の売電規模を目指す考えだ。鈴木社長は「電気の供給事業で地域農業を支えていきたい」と夢を語った。

水田のあぜに設置した太陽光パネルを見学に来た生活クラブ組合員と鈴木晋示さん(後列中央)=豊川市萩町で

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